みくみんです。
ちりつもから1ヵ月半が経過しました。
ご報告が遅れてしまいましたが
本番には大入りが出せるほどのご来場を頂きまして
本当にありがとうございました。

厳しいご意見も
嬉しいご感想も
たくさん頂きました。
「ちりつもが解散するなんてもったいない」
とのお言葉もたくさんいただき
嬉しい限りです。

AIMさんの撮影してくださった写真をUPいたします。

ぜひご覧ください。

http://photos.yahoo.co.jp/ph/miku_sumiyoshi/lst?&.dir=/16b3&.src=ph&.view=t&start=1&.rand=1810744473
14日にはメンバーが再集合して、DVD観賞を行う予定です。
とおごです。
久しぶりに悪夢です。
広々とした丘の上のホテル。さわやかな風。葉桜のころ。
丘の前は高速道路のなかに平行してスケートボードの道があり、お互いに蹴散らしながら走っている。
きらきらと肉片が飛び、地の雨が顔のほてりを沈める。
あとから道教の寺院に行こうとして、財布をたしかめる。まだ日本円、両替したいが、このホテルでは難しいかも。
60畳ほどもあるリビングの両脇には螺旋階段が、リビングを取り巻いて3回までつながっている。30ヤードの大型モニタで映画の予告編をしている。人買いにかわれ、女郎に売られる少女たちが映る。やがて少女同士の反目、ここから逃げ出したものへの制裁の場面、腕中に針を差込、皮をはぐ。流れ出る血を鍋で受け、ともに煮られ、皮がこそげ落ちる。修学旅行中学とがくると、彼女らはこの広間の階段にならび、切り落とされた足、はがされた顔、えぐられた心臓、子宮と胎児を求める、女子中学生は一様に崩れ、ぐずぐずになる。そこからほしい臓器を捜し投げ合う。こっちにも当たる。
痛い、床は地でねばる。ばらばらになった歯がかかとに食い込む。
次第に光に満ちてくる。いまや一面の輝かしい光。光は体に食い込んでくる。光を求めて、ばらばらにきられた肉体が押し寄せてくる。
あちこちで断末魔の叫び。どうやら死者は、生きている子供をつれてくるようだ。
いたい、腕をちぎられる。血が止まらない。よく入っている。光が傷のなかにめり込もうと牙をむく。

寺院では日本寺相手の魔法教室があっている。

現地の人は、寺院は無視し、牛につかまって川に引きずり込まれる順番を待っている。

夢を見て直感。
必ず成功する、この公演。

住吉    「即興ホラーショーを見てみたいなあ」

のんべさん 「ないなら自分で作ってみてはどうでしょう」


あれからもう5ヶ月の月日が流れました。

無理だと思いました。

わたしは主宰になりたいなんて思ったことはないし
そんな器ではないし
なんにもわからない
右も左もわからない
右と左がわからない


そんなわたしが、5ヶ月間
周囲に見守られ、励まされ、助けられ

なんとか答えを見つけかけています。

通し稽古ももう数え切れないくらいこなしました。
通す中で、構成はどんどん変わってゆきました。
そう、まるで即興怪談七不思議本編のごとく。

ここ数回、やっと完成形が見えてきました。
もちろん、まだまだ改善点はあります。
しかし、数回前の
「もうこんなんじゃお客さんの前に立てないよ!」
という絶望期は抜けました。

高まってきたからこそ欲が出る。
最後の最後まで、できる限りを尽くして
ベストの状態で舞台に乗せたいと思います。

【即興集団ちりつも】即興怪談七不思議 ~冬入り前、最後の夜話~

11/21(土) 19:00開演(18:30開場)



結末不明、だから怖い

即興ホラーの世界へようこそ

「即興集団ちりつも」は公演を前に劇場入りの準備をしていた。

誰かが舞台袖にぽつんと置かれた、一冊のノートを発見する。

前にこの劇場を使っていた劇団の忘れ物だろうか?

ノートを開くとそこには・・・

KIDs2ndのために結成された一夜限りのチーム「即興集団ちりつも」が
どこまでも恐ろしい怪談を目指して、果敢にチャレンジする冬入り前の一夜。

あなたも、寒さを先取りしませんか?

告知ムービー
http://www.youtube.com/watch?v=IPKbs22rg0Q


出演・スタッフ
CAST:
 石巻範樹 内田祐司 嶋拓也 洲崎康弘 東野耕大 入江東吾 住吉美来
STAFF:
 照明 園尾直哉  音響 降幡剛志  映像オペ 畑野芳正  受付 岩下義弘
 舞台監督 辻周典  宣伝美術 小野寺司 洲崎康弘
Web:http://ameblo.jp/chiritsumo-7fushigi/
連絡先:chiritsumo_2009@mail.goo.ne.jp

●入場料:
各企画とも1,500円(全席自由)
(予約のみ)2枚綴りチケット 2,500円

●場所:北池袋新生館シアター
東京都豊島区池袋本町1-37-8 中村ビル2F
http://www.ibsenkai.com/kitaike/index.html

【会場までの交通】
東武東上線「北池袋駅」から徒歩30秒
※特急・急行・準急列車は通過しますのでご注意下さい

改札左に出て、直進。すぐ1Fにコンビニがあるビルの2Fです。

●主催:KIDs実行委員会
KIDs 公式Web:http://kids-impro.blog.so-net.ne.jp/

●予約・問い合わせ:KIDs実行委員会
[フォーム] http://my.formman.com/form/pc/Wr1hMm5C516oDU2r/
[mail] light-t@bc4.so-net.ne.jp
とおごです。
これは好みの問題でしょうが、「バトルロワイヤル」小説、映画、ともにあっさり過ぎるな、と思うことがあります。
両者の共通点からはじめます。まず、一種の拉致監禁物、SM小説の王道のひとつ。さらにサスペンスの王道でもある。
が、その根拠が、贅沢を言うと物足りないです。ある種の全体主義国家の法律に基づく。それがもうひとつほしい。ひとつは、もっとばかばかしいことで惨殺されるという方向、もうひとつは、何でそうなるか誰も理解していない状況で殺し合いをさせられる。
前者では「鬼畜大宴会」という名作があります。なんだかよく分からない新左翼らしい集団が、リーダーの逮捕で方向を見失い、大リンチ大会にいたるという、浅間山山荘事件を彷彿とさせる構造。それがすばらしいのは、どこにでもある文化住宅、ご町内で行われるという点。日常での大虐殺大会は、筒井康隆の「三丁目が戦争です」(後に永井豪がコミックにしています。幼馴染の美少女の引きちぎられた手が振ってくるシーン、いまだに覚えてます)団地と一戸建てとの些細な争いが、全面戦争になる。永井豪も「ハレンチ学園第一部」で、教育団体とハレンチ学園との死闘を描き、小学一年生が素直に先生の言いつけどおり突撃をして、機関銃の弾丸に踊らさればらばらになるシーンを描いてます。デビルマンの、シレーヌ合体、首狩りなどとともに名シーンです。
今回お勧めしたDVD[すべての犬は天国に行く」はその流れを含みます。
同時にもうひとつの流れも含んでおり、殺し合いにいたるさまが、さらにばかばかしく、不気味になってます。

先を急ぎました。もうひとつは「ワタリ」白戸三平のコミックです。その中で出る、死のおきて。
これは凄い、違反したら殺されるのは分かるとして、死のおきての内容を知ったら殺される。死のおきてに近づいても殺される。命令を下す上忍も中忍も中身を知らない。
実はこれがサスペンスを、長時間演じる秘訣が隠されてます、が、ここでは触れません。
よく分からないことが3年前にあり、男は皆殺し、女は強姦されたり、
しかしその後、女は、男が生きている振りを村を上げて行う。その理由を知ろうとすれば破滅する。
さらに、それとは無関係に殺人が起きる。

もともと劇団健康でお笑いと、父の死や金属バット殺人事件、朝日新聞社社員射殺事件とギャグとを等価にあつかい、、お笑いだけでも主義主張や心情に迫る演劇では零れ落ちる部分を救い上げてきた劇団。
その、支離滅裂なようで、でも法律や道徳などと違う次元で異様な世界が、そこで生活し続ける人の異様さが見えてくる。

お笑いが、コメディが一瞬にして怪談になる。数秒~数十秒で崩れお笑いになる、ファンタジーになるが、そこの流れは続き、瞬時に怪談がちらほら見える。なので最後のヨカナンの首状態が、怖いがでも心地よいという状況を作り出します。
犬山犬子は大好きな女優です。「カラフルメリイ」のころもよかったですが「牛の人」1984年ごろ、政権交代の夢があふれていた時代ならではのギャグですが、ラーメンズ(すみません、舞台で見たことはないです)の台本をはるかに超えた、ぶっ飛んでかつスタイリッシュな笑いを連発してました。劇という枠組みを最大に生かして、その後の「フローズンビーチ」初演、凶暴で、殺人をしないと落ちちけない凄腕のヒーラーという役見事でした。「温室」「労働者M」など地味な役をしても、じわりとしのびよるものがある。
怖さとは何か、よく知る劇団であり、それも武器にする女優。素敵です。
とおごです。
 当時、八王子にはしばしば通っていた古本屋が9件ほどありました。
1件は、表にはエロ本を並べ、一歩店内に入ると政治思想雑誌、学生運動の機関紙などと共に昭和初期の文芸雑誌や「新青年」など怪奇探偵雑誌などがそろっており、マニアは発見しにくく、エロ本目当ての人はマニアックな政治思想など買わないだろうから、次に行っても売れ残っている確率の高い、有難い店でした。
いつ行っても私以外に客がいなかったのが、安心であり心配でもありました。
 それはさておき
 西八王子のある店。
値段は高めに設定してあるが、錬金術、占星術、新プラトン主義などの本がそろった店があった。が、それ以上に魔術、呪術関係、心霊関係の本が豊富であった。
買うには懐がさびしく、次こそは買うべしと思い、帰路に着くことがしばしであった。その店にはいたるところに張り紙があり、曰く

「勝手に霊をもってこないで下さい」
「霊を無断で持ち出さないで下さい」

と書いてあった。
 こちらは常に客の多い店であった。どんな値段で売り介されているか、気になったが、冷やかしと思われるのも癪で、ついに聞けなかった。
結局この店で買った本は、どこででも買えるクローリー著「法の書」、ダイアンフォーチュン著 「心霊的自己防衛」だけだったかと思う。「法の書」は今手元にはない。
とおごです。
八王子の大学に通っていた当時、八王子電話局の傍に下宿していた。裏手を少し歩くと浅川が流れており、寝られないときはしばしば街を放浪し、浅川の流れに沿ってひたすら歩いたりしていた。午前5時ごろ、かすかに明るくなり始めるころ、橋の向こうから真っ赤なドレスを着た女性が歩いてきた。びっくりしてじろじろと見る。くたびれた表情と濃い化粧の目立つ中年の女性。場所からして、バーかどこかからの勤め帰りかと思う。しばらく行くと、今度は黒服の集団。黒ネクタイを締めた男が目立つ。衣装からすると葬式の帰り、時間からすれば通夜の帰りだろう。が、こんな時間に集団で帰るものかどうか、橋の袂ですれ違いながらそう思う。20人ぐらい。黙々と歩いて行った。
とおごです。
私の通った大学の一つは、かつての学生運動の拠点であったが、学生運動対策で都心から移転させられていた。だが運動の名残はあり、その年の5月には法学部棟前の駐車スペースで、学生が車内で撲殺されていたという事件があった。他方、俗にいうノイローゼが移転後に増えたとのことで、やはり法学部棟からの飛び降り自殺が年に数件あった。
現在の大学キャンパスには真中に小山があり、そこにお稲荷様が祭ってあった。6月、サークル室で雑談に耽っていた時、その話題がでたのをきっかけに、お参りに行こうじゃないかと3人で詣で、ラグビー場の裏から坂道をのぼり、雑木林をこえてお参りに行くと、呼び声がする。見ると杜の中、男が十数人酒盛りをしている。鉢巻、野良着、大きなざるを傍らに日本酒を酌み交わしている、どうやらこっちにこいということのようであり、お邪魔をしに行く。
車座に座った男たちの真ん中に、小岩が一つ鎮座しており。その前に日本酒と白米とがささげられている。聞けばこれが本来の、この山の神であり、今日は山開きである、その祀りをしているとのこと。毎年この時期に、大学の地所を売った人々が集まり、もと自分たちの持ち山の手入れをし、祀りを続けているとのこと。またこのほか法学部棟のあった場所に、蚕を祭った社があったが、そちらは祀り棄てとなっているとのこと。
とおごです
坂道にあった杜は、子供にとっては奥深いものでした。あたりを住宅に取り巻かれており、突っ切ればすぐ外に出るはずが、なかなか出られない。そこそこ大きな木も生えてましたが、カブトムシが取れないということで、子供には人気のない杜でした。狭いはずなのに、居心地のいい場所と、すぐ立ち去りたい場所とが混在しているな、など、とりとめのない考えが出てくる妙な場所でした。10年近くのち、大学から帰省した時、杜が切り開かれ何かの発掘がおこなわれていたので、好奇心が先に立ち直談判で発掘バイトを申し込んだところ、ここは古墳であり、製鉄作業が行われた痕跡があること。人骨を探していること、大正までは神社が存在していたが、よそに合祀されその後はただの杜になっていたこと、庚申さまは村境であったことなど、作業の合間に伺えました。
そういえば、私の家を建てたとき、人骨が出てきたな、と思いだした次第。庭先に納骨堂と墓石とが並んでましたが、それが当たり前と思ってましたので、古墳群、そののちの墓所が住宅地になっていたという、よくある話。それが我が家だったという、これもまたよくある話。
とおごです。
雑談を少々
小学生のとき、帰り道で妙に怖い場所がありました。坂道を登る途中、道が三差路に分かれており、右に行くと杜の中、その先は行き止まり。真中は左が狭い塀の続く、右は畑の中に高い木がそびえる坂道、左手は平らな住宅地へと続く場所。明かりは電柱の街灯。電柱の向かいには庚申さまがあり、いつも白米と水とが器に盛られておりました。
道幅が狭いため、車の往来も少ない。塾の帰り通ると、ぼわりと明かりが変わる気がする。ある春先、霧が深く、街灯のあかりもぼんやりとしてました。妙な怖さは頭の中で膨れ上がり、自分の周りを珠が取り巻いているんだという想像を働かせ、いやなものをぬぐい去ろうと励んでおりました。
坂道を登り切り、竹林をこえさえすれば我が家というところに出、何のことはないと思うため振り返ってみました。
街灯はぼんやりと光ってました。明かりのさきにもう一つぼわりとにび色にひかる細長い塊が、たたずんでおりました。その中に赤い塊が、ひときわ明るく浮かんでおりました。

とおごです。
炬燵と聞くと、「県立地球防衛軍」のかの赤外線の目を持つ男が真っ先に脳裏をよぎります。
無敵を誇るかの怪人の弱点、それは赤外線炬燵の光でした。
映画「バトルヒーター」も炬燵をテーマにした怪物物。高速で襲い掛かってくる炬燵の異形。サンプラザ中野の怪演とあいまって、大真面目で馬鹿をする楽しさのある作品でした。
うろ覚えの記憶では、炬燵は大正時代ごろに登場した新製品。それまでの火鉢を駆逐し、囲炉裏としての機能にいすとしての機能も加えた新しい生活をもたらしたような。

ただ、煮炊きができるという機能を切り離したため、家庭用ガスボンベと延長ホースが普及するまで、鍋を囲んだ炬燵という形式はなかったかもしれません。

炬燵をめぐるホラーでは、ホラーギャグコミックに「雪の山荘、銀行強盗と鉢合わせした姉弟が、人食い炬燵と戦うという作品があります。作者は押切連介。「でろでろ」「マサシ!!うしろだ!!」でお化けとのガチンコバトルというジャンルを切り開いた一方で「ミスミソウ」や怪談雑誌「幽」に書かれた読みきりのような正統派のホラー、サスペンスも書いています。

まとめて読むと、怪談のどこをはずせばお笑いになるかよく分かります。その逆も。

炬燵はエロマンガでもしばしば活躍します。同じ炬燵を囲みつつ、1人をのけ者にして2人でほんわかしたり鬼畜だったりという行動を秘密裏に行う空間として描かれます。
このとき、私の調べた範囲内では、なぜか4人というのはないようです。常に1方向の囲みを欠く、孫子の兵法にでもありそうな配置が多いです。もしくは2人。
「この狭さがちょうどいい」という台詞を思い出します。
巨大な炬燵というものを描いた作品も、寡聞にして知りません。
もしかすると、炬燵の特性は、
狭い。表向き密閉されている。中が見えない。なので漠々たる広さがありそう。
そういうイメージでくくれるかもしれません。
炬燵の怪談は、中に引きずり込まれるというものが多いように思いますが、この特性のためかも知れません。
炬燵に飲み込まれ消えた人の話。足を引っ張られ、助けを求めた妹の話など。

ただし、アメリカの都市伝説意が好きそうな、炬燵で激しい性的行動に及んだら炬燵に食べられたというものはまだないようです。

炬燵に食われるのは、兄弟、姉妹が多いようです。
また、炬燵の中をのぞいたら小人が大勢いたというものもあります。
子供の小人が大勢でつまらなそうに遊んでいた、
など。

そういえば、炬燵とラブホテルとはともに歴史的な位置が近いような気もしましたが、そこまで開陳すると下ネタ成分が多くなりすぎるので、とりあえずやめておきます。興味のある方は柳田國男全集と、宮本常一全集とを読んでみては如何かと。